かわら版 Vol.15「絶対無二の一球」
■2022年を迎えて
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年は、私にとっては大きな変化の年となりました。10代からの、30年来の目標の最初の関門を突破し、衆議院議員として、まずはスタートラインに立つことができました。
ただ、振り返ってみると、転機は初当選した昨年ではなくて、立候補を決断した2年前、2019年だったように思います。
「野党が分裂している今はタイミングが悪い」
「野党候補が乱立している千葉8区はやめたほうがいい」
「このまま岡田克也代議士の秘書を続けたほうが安泰だ」
などと、当時は8割方反対されました。
私も、当選の確証はありませんでした。しかし、「やるなら今しかない」という覚悟だけは、はっきりしていました。
人生も政治も、選択と決断の連続です。何が正しかったのか、どこで間違ったのかなど、簡単に答えは見出せません。
そんなとき、私がいつも思い出すのは、大学時代にテニス部の部室で読んだ『エースをねらえ!』の一節です。
試合中、宗方コーチが岡ひろみ選手にこう言います。
「勝負を分けるのはいつでもたった一球だ。だが、プレイしているときは、どれがその一球かわからない。だから、最初から最後までどんな球でも安易に打つな!」
同様の言葉は、早稲田大学庭球部OBの福田雅之助氏も述べています。
「この一球は絶対無二の一球なり。されば身心を挙げて一打すべし」
政治もかくあるべきです。私はこれまでも、そしてこれからも、今自分が為すべき仕事に、一つひとつ全力で取り組みたいと思います。
■通常国会の焦点
1月17日から、150日間の通常国会が始まります。107兆円超の来年度予算案の審議を皮切りに、グリーン(脱炭素社会)、デジタル、格差是正(賃上げ)といった岸田政権の重点政策、また、昨年からの持ち越しとなっている文書通信交通滞在費(文通費)の透明化、衆議院の選挙区割り変更など、国会や民主主義の基盤に関わる課題も控えています。
私にとっては本格的な国会デビュー戦となります。所属する内閣委員会では、コロナ対策と経済再生、「こども家庭庁」設置、経済安全保障、ジェンダー、皇位継承問題などが議論となります。憲法審査会では、自民党と維新の会が憲法改正に前のめりになるなか、まずは前提となる憲法論や国民投票法の課題をしっかりと詰める必要があります。
通常国会が終われば、参議院選挙です。私たち立憲民主党は、千葉県では現職の「小西ひろゆき」さんの必勝を期して、全力で戦います。
今年も、立ち止まっている時間はなさそうです。
2022年1月1日